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アダルトチルドレンについて2 [日記]

1999年に発売された、アダルトチルドレンについて詳しく書かれた、
「心の傷の癒しと成長」という本を読みました。


心の傷の癒しと成長 (斎藤学講演集3)

心の傷の癒しと成長 (斎藤学講演集3)

  • 作者: 斎藤 学
  • 出版社/メーカー: ヘルスワーク協会
  • 発売日: 2005/07/15
  • メディア: 単行本



読んでみると結構分厚くて、沢山の方の体験談が載っていて、

内容としては、トラウマとなっている過去の出来事を、自分が主人公であるかのような良い出来事に書き換えていくということをすることで、その過程で心の癒しを得るというもので、

それをエンパワメントと言い、エンパワメントについて繰り返し繰り返し書かれている本でした。



この本が書かれたのが1999年、今は2021年ですから、もう20年以上経っています。

20年以上経った現在、どうなっているかというと、



エンパワメントいう言葉自体は聞かないですが、わたしの通っている病院でも、

過去の出来事を良い出来事だったと書き換えるようなことは行われていました。

この時もう言われていたことだったのかと思いましたが、



重要なのは過去の出来事を良い出来事に書き換えるということではなくて、

それに至るプロセスが重要で、



物語を書き換える際、そのプロセスも踏むことにはなるので、間違ってはいないのですが、

ただその出来事が素晴らしいと褒められて、良いイメージに書き換えられていくだけでは、

エンパワメントにはなっていないのです。




なので、わたしと同じような病気に苦しむ人や病院関係者全てにこの本を読んでもらいたいと思います。



この記事で要約して重要なことを書いても良いのですが、それは結局悪い物語を良い物語に書き換えるということだけをまた繰り返す元となりますから、それよりは、分厚い本ですが、読んだ方が理解できると思います。


簡単に言えば、過去の出来事の整理をするということがプロセスなのですが、

その整理が、人によっては、同じような経験をした人の話を聞くことだったり、
先祖の墓参りをすることだったり、過去生きていた場所を訪ね歩くことだったり、学校を訪ねて担任の先生を訪ねた人もいました、人によって様々で、


それを考えるのはアダルトチルドレンである本人で、医者や関係者がこうした方がいいと言うことではないそうです。



結局は、この著者の精神科に行って、受診をしたり、セミナーに参加しなきゃいけないようですが、
20年経った今はどうなっているのかわかりませんが、

治療を続けて、時が来たら過去の思い入れのある場所を訪ね歩くことになるのかなと思います。






以前の記事では、ネット上に書かれている記事を読んだだけで、
わたしはもうサバイバーではない、スライバーだと書きましたが、

本を読んでよく考えてみると、

考え方は変わったものの、それはまた別の話で、
本を読んだり、治療を受けたりして、癒された部分が多く、

昔のように愚痴はこぼさなくなったけれど、

まだサバイバーのようです。


本によると、サバイバーと自覚した段階であるということ。



スライバーになるのはまだまだ先の話のようです。







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ニッキー

やっと少し落ち着いてきました。
ブログ休止中もご訪問頂き、本当にありがとうございます(_ _)
by ニッキー (2021-03-15 19:53) 

marine

遅くなりましたが、ブログいつも楽しく拝見させていただいております。
猫ちゃんもお元気そうで何よりです。

by marine (2021-04-01 20:53) 

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